2005年 11月 09日
ある日のアニキン幼稚園 2。
「だって半分じゃ足りないんだもん」
「そうよ、ホントはあと三つくらい食べたいんだもん。半分なんて少ないよ」
「そうだよね、あと三つは食べられるよね」
こういうところは気が合うんだよね、この二人。
「じゃ、ジャンケンで決めようか。それならずるくないだろ」
「そうね、ジャンケンにしよっか」
「うん、それなら席がどこでも関係ないもんね」
ようやく二人も納得したみたい。三木先生も大変だよね。
「よーし、さいしょはグー、ジャンケンポンッ!」
まやちゃんはグー、めぐみちゃんはパーだった。
「やったぁ!あたしの勝ち!じゃ、ミカンもらうね」
めぐみちゃんはすっごく嬉しそうにミカンを食べ始めた。
逆にまやちゃんはほっぺた膨らまして、うらやましそうにめぐみちゃんを見てる。
見かねた三木先生が、
「仕方ないよ麻弥ちゃん。この前は麻弥ちゃんがパイナップル食べただろ?今度通隆君が休んだ時は麻弥ちゃんが貰えばいいじゃないか。な?」
ってなぐさめてたけど、まやちゃんはまだ諦められないみたい。
ぼくはようやく給食を食べ終えて、最後に残しておいた冷凍ミカンの皮をむき始めた時、いきなりまやちゃんが
「かっぺー君、ミカン半分ちょうだいっ!」
って、勝手にぼくのミカンを半分もぎ取ってっちゃったんだ。
「あっ、まやちゃん、それぼくの‥」
「何よ、いつまでもトロトロ食べてるかっぺー君が悪いんでしょ。半分は食べられるんだからいいじゃない」
「でも、ぼくもれーとーミカンだいすきなんだもん。だからさいごまでたのしみにとっといたのに‥」
「もぉ〜、みみっちぃわねぇ。かっぺー君男の子でしょ。男だったら食べ物の事くらいでウダウダ言わないの」
「でもぉ〜‥」
ぼくが言い終わらないうちに、まやちゃんは半分に割った冷凍ミカンを口の中に放り込んだ。
「ああっ!」
「ん〜♪やっぱりおいし〜っ」
まやちゃんはほっぺたを押さえながら、幸せそうに言った。
まやちゃんは幸せかもしれないけど‥‥。
昨日の続きでございます。
ちなみにかっぺー君の台詞に漢字がないのはわざとです(笑)。
「そうよ、ホントはあと三つくらい食べたいんだもん。半分なんて少ないよ」
「そうだよね、あと三つは食べられるよね」
こういうところは気が合うんだよね、この二人。
「じゃ、ジャンケンで決めようか。それならずるくないだろ」
「そうね、ジャンケンにしよっか」
「うん、それなら席がどこでも関係ないもんね」
ようやく二人も納得したみたい。三木先生も大変だよね。
「よーし、さいしょはグー、ジャンケンポンッ!」
まやちゃんはグー、めぐみちゃんはパーだった。
「やったぁ!あたしの勝ち!じゃ、ミカンもらうね」
めぐみちゃんはすっごく嬉しそうにミカンを食べ始めた。
逆にまやちゃんはほっぺた膨らまして、うらやましそうにめぐみちゃんを見てる。
見かねた三木先生が、
「仕方ないよ麻弥ちゃん。この前は麻弥ちゃんがパイナップル食べただろ?今度通隆君が休んだ時は麻弥ちゃんが貰えばいいじゃないか。な?」
ってなぐさめてたけど、まやちゃんはまだ諦められないみたい。
ぼくはようやく給食を食べ終えて、最後に残しておいた冷凍ミカンの皮をむき始めた時、いきなりまやちゃんが
「かっぺー君、ミカン半分ちょうだいっ!」
って、勝手にぼくのミカンを半分もぎ取ってっちゃったんだ。
「あっ、まやちゃん、それぼくの‥」
「何よ、いつまでもトロトロ食べてるかっぺー君が悪いんでしょ。半分は食べられるんだからいいじゃない」
「でも、ぼくもれーとーミカンだいすきなんだもん。だからさいごまでたのしみにとっといたのに‥」
「もぉ〜、みみっちぃわねぇ。かっぺー君男の子でしょ。男だったら食べ物の事くらいでウダウダ言わないの」
「でもぉ〜‥」
ぼくが言い終わらないうちに、まやちゃんは半分に割った冷凍ミカンを口の中に放り込んだ。
「ああっ!」
「ん〜♪やっぱりおいし〜っ」
まやちゃんはほっぺたを押さえながら、幸せそうに言った。
まやちゃんは幸せかもしれないけど‥‥。
昨日の続きでございます。
ちなみにかっぺー君の台詞に漢字がないのはわざとです(笑)。
by feeling_leaf
| 2005-11-09 18:40
| おはなし
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