2005年 11月 10日
ある日のアニキン幼稚園 3。
ぼくが半分になったミカン片手に下を向いていると、
「勝平君、食べかけでよかったら先生のミカン食べるか?」
と、三木先生が自分の冷凍ミカンをぼくにくれた。まだ半分以上残ってる。
「うん‥。でもいい、まだはんぶんあるから」
ホントは欲しかったけど、でも三木先生も冷凍ミカン好きなの、ぼく知ってたから。
「じゃあ一緒に半分ずつ食べようか。それならいいだろ?」
そう言って、三木先生はミカンを半分に割ってぼくにくれた。
三木先生もこの前「ぼく、れーとーミカンだいすき」って言ったの、覚えててくれたのかな。
「うん。みきせんせい、ありがとう」
ぼくと三木先生は一緒にミカンを口の中に入れた。
「みきせんせい、おいしいね」
「そうだね、おいしいね」
ぼくと三木先生が顔を見合わせて笑っていると、
「あぁ〜、かっぺー君ズルいっ!三木せんせいとイチャイチャしてっ!」
って、まやちゃんがぼくと三木先生の間に割り込んできた。
「べ、べつにイチャイチャなんかしてないもん。まやちゃんがぼくのれーとーミカンとっちゃったから、みきせんせいがはんぶんミカンくれて‥」
「え〜っ、かっぺー君三木せんせいにミカンもらったのぉ?いいないいな、まやも三木せんせいのミカン欲しい〜っ!」
「まやちゃんぼくのれーとーミカンたべたのに、まだたべるの?」
「当然でしょ。まやのこの美しさを保つためにはビタミンたっぷりとらなくっちゃ。それに三木せんせい、まやには『ミカンあげる』なんて言ってくれなかったのに、かっぺー君にはあげるなんてズルいっ!」
「えっ、だって麻弥ちゃん『半分じゃ少ない』って言ってたじゃないか。先生のミカンもう食べかけだったから、麻弥ちゃんきっと『いらない』って言うと思って‥」
「そりゃ半分じゃ少ないけど‥でも三木せんせいのミカンだもん。まや欲しかったなぁ〜」
ぼくのミカンを食べた時はあんなに幸せそうな顔してたのに、またまやちゃんのほっぺたが膨らんだ。
小話の続きです。
まやちゃんは三木先生の事が好きで、かっぺー君はその事にヤキモチを焼き、以前二人はケンカをした、という裏設定があったりします。
たぶんあと一回で終わりますので、お付き合い下さいませ。
「勝平君、食べかけでよかったら先生のミカン食べるか?」
と、三木先生が自分の冷凍ミカンをぼくにくれた。まだ半分以上残ってる。
「うん‥。でもいい、まだはんぶんあるから」
ホントは欲しかったけど、でも三木先生も冷凍ミカン好きなの、ぼく知ってたから。
「じゃあ一緒に半分ずつ食べようか。それならいいだろ?」
そう言って、三木先生はミカンを半分に割ってぼくにくれた。
三木先生もこの前「ぼく、れーとーミカンだいすき」って言ったの、覚えててくれたのかな。
「うん。みきせんせい、ありがとう」
ぼくと三木先生は一緒にミカンを口の中に入れた。
「みきせんせい、おいしいね」
「そうだね、おいしいね」
ぼくと三木先生が顔を見合わせて笑っていると、
「あぁ〜、かっぺー君ズルいっ!三木せんせいとイチャイチャしてっ!」
って、まやちゃんがぼくと三木先生の間に割り込んできた。
「べ、べつにイチャイチャなんかしてないもん。まやちゃんがぼくのれーとーミカンとっちゃったから、みきせんせいがはんぶんミカンくれて‥」
「え〜っ、かっぺー君三木せんせいにミカンもらったのぉ?いいないいな、まやも三木せんせいのミカン欲しい〜っ!」
「まやちゃんぼくのれーとーミカンたべたのに、まだたべるの?」
「当然でしょ。まやのこの美しさを保つためにはビタミンたっぷりとらなくっちゃ。それに三木せんせい、まやには『ミカンあげる』なんて言ってくれなかったのに、かっぺー君にはあげるなんてズルいっ!」
「えっ、だって麻弥ちゃん『半分じゃ少ない』って言ってたじゃないか。先生のミカンもう食べかけだったから、麻弥ちゃんきっと『いらない』って言うと思って‥」
「そりゃ半分じゃ少ないけど‥でも三木せんせいのミカンだもん。まや欲しかったなぁ〜」
ぼくのミカンを食べた時はあんなに幸せそうな顔してたのに、またまやちゃんのほっぺたが膨らんだ。
小話の続きです。
まやちゃんは三木先生の事が好きで、かっぺー君はその事にヤキモチを焼き、以前二人はケンカをした、という裏設定があったりします。
たぶんあと一回で終わりますので、お付き合い下さいませ。
by feeling_leaf
| 2005-11-10 16:53
| おはなし
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