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今年初観劇。

昨日、「闘え!クロスダイバー!!」を観に行って来ました。
事前にネットで調べた時刻表が間違っていた為、朝っぱらから綱渡りのような乗り継ぎでなかなかスリリングでしたが、無事に東京へ辿り着きました。
東京駅から丸の内線に乗ろうと構内を移動していると、ある物を発見。
それは、自動靴みがき機。
こんなハイテク(笑)な物は見た事がないので、妙に感動してしまいました。
早起きして寝ぼけてたのに、こんな物で目が覚める私は変わっているのでしょうか?
先月は開場時間を間違えてしまいましたが、今回は間違える事なく無事に会場入り。
早速物販でパンフレットと「ヘロQ大全」を購入しました。

舞台はパワーマイムという手法を使った、今までに観た事のない感じのお芝居でした。
パワーマイムとは小道具などを使わず、全てを役者が体で表現する (と私は解釈していますが、微妙に間違ってたらごめんなさい) 演技法で、変身して体が変形していく様やミサイルが発射される様子を全て体と言葉で表していて、役者さんはとても大変そうでした。
観ている側はその説明が面白かったりするんですけど、演じる側の労力は半端じゃないと思います。
後半の勝平さんは、振り返ると汗が飛び散るほど汗だくになってましたから。

お話は石森プロだけあって、仮面ライダーのように改造されてしまった主人公が、自分を改造した古代人類達と闘うのですが、改造された時に芽生えた3つの人格に自我を支配されないよう苦しんでいたり、『改造されてしまった自分は果たして人間なのか』と悩んだり、といったシリアスな部分もあるのですが、油断するとそんな事忘れてしまいそうなほどアドリブが面白かったです!!
特に勝平さんはFOXの時に出来ないお遊びを思う存分楽しんでいたように見えました。
関さんと長沢さんもかなりアドリブ飛ばしていたような気がします。
とても面白い舞台でした。
という訳で、終演後にDVDの予約もしてきちゃいました。
何日の回が収録されるのかは分かりませんが、また観られるのは楽しみです。

今回は珍しく知り合いに誰も会わなかったので、早く家路に着きました。
今日が仕事だったので都合がよかったのですが、東京に滞在した時間は6時間程度。
・・・とても贅沢な時間の過ごし方してますよねぇ。
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by feeling_leaf | 2006-01-30 19:24 | 舞台のこと | Trackback | Comments(2)

今年初上京。

明日はヘロQの「戦え!クロスダイバー!!」を祖母と観に行きます。
先月に引き続き、私も祖母も二ヶ月連続の上京。
最近当たり前のように東京まで舞台を観に行っているので、感覚が麻痺してきてるような気がします。
昔はもっと大事だったのに・・・。
でも冷静に考えると結構贅沢な趣味だなぁ、と思います。
高い交通費払って2時間程度の舞台観て、その日のうちに帰ってくるなんて。
下手すると東京にいる時間より、電車に乗ってる時間の方が長かったりしますから。
・・・それでも観たいの!!
ヘロQの場合、FOXのように終演後役者さんがロビーまで出てきてくれるような事はないでしょうけど、生の勝平さんを拝見出来る貴重な機会ですから。
特にラジオがお休み状態なので、私の中の勝平さんが不足してるんです。
それに今回は関さんも、ハサミジャガーこと小西さんも拝見出来るという滅多にないチャンス、これは逃せませんって。
不思議な事に明日上京する自覚が現時点でまるでないのですが、楽しんできたいと思います。
では、観劇レポートは明後日以降に。
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by feeling_leaf | 2006-01-28 12:20 | お出かけのこと | Trackback | Comments(0)

Hey、湯!!

「狐娘楽園」第63回。
オリエさん、お誕生日おめでとうございますー!!

伊能美さん、国家試験頑張って下さい!
介護福祉士って大変だけど、これからは特に必要とされる職業だと思います。
何の資格も持ってない私には逆立ちしても適わない事に挑もうとしている伊能美さんを応援したいと思います。

弥生さんに「若く見える」と言ってもらえただけで小躍りしている私。
もうそんな言葉に尽く反応してしまう事自体が年取った証拠ですね。
でも、弥生さんの回は観られそうにありません、ごめんさなさい・・・。
リピーター割引で\200お安くなるそうですが、電車賃が\20000近くかかってしまうので、何のお得にもならないのですよ。
泊まりで行くにしても宿泊費はかかるし、仕事休めないし。
前回の「PICTURE BOOKS」では舞さんの回を観られなかったので、今回は舞さんの回を選択しました。

「狐娘西遊記」、何だかアドリブだけあって勢いで乗り切っているような気もしないでもなく・・・。
三蔵様の掌を返したような「行きましょう!」と、悟浄が泳ぐ時の「カッパ〜、カッパ〜」がお気に入り。
自分のネタを採用してもらって嬉しかったです♪

「狐娘討論会」、あきこさんのネタが面白かったです。
ちゃんと帯の文章まで考えてて凄いなぁ、と感心。
「萌えの壁」は「バカの壁」をもじってみたんですけど、通じてなかったようです(苦笑)。

今回のバスポリは最後まであんなノリでしたね。
今までとは全く違った色が出てて、個人的には好きです。
また天久春奈出てくれないかなぁ。
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by feeling_leaf | 2006-01-27 12:21 | ラジオのこと | Trackback(8) | Comments(0)

労働の結晶。

今日は給料日でした。
今の職場では初めてのお給料、待ち遠しかったです!!(心の叫び)
大した金額ではありませんが、それでも自分で働いて稼いだお金を手にするというのは嬉しい事です。
何の気兼ねもなく使えるしね。
だからといって給料日早々にCDを予約し、雑誌を注文し、マンガを取り置きしている自分はどうだろう。
あっという間に無くなるだろうな・・・。

ちなみに予約したCDはCoccoのシングルです。
Cocco名義としては約5年振りの発売だそうで、もうそんなになるのか、と感慨一入。
SINGER SONGERも好きですが、やはりCoccoが好きな私としてはソロの方がよりCoccoの世界観が出るかな、と楽しみにしてます。
楽しみが増えるのはいい事だけど、何をするにもお金が必要なのね・・・せち辛い世の中よのぉ。
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by feeling_leaf | 2006-01-25 18:40 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)

気にするな!!

やっと「フルーツバスケット」19巻を買いました。
早く読みたかったけど、ポイント5倍デーの火曜日に買いたかったので。
(私の働く本屋ではポイント制度があるのです)
今まで謎とされていた部分が明らかになったり、新たなキャラが登場したりしましたが、何より夾×透が大好きな私は萌えまくりました!
いいっ、かなりいい感じだっ!!
しかも進展したかと思いきや、次の回にはまた元に戻ってしまう二人が大好きだ!
やはりフルバはいいですなぁ。
ただ面白いだけでなく、いろいろと考えさせられたり、励まされたり、救われたりしているマンガです。
だいぶ前に発売されたドラマCDをまだ買っていないので、早く聴きたいです。
もうすぐ「源内妖変図譜」も「WILD ADAPTER」のCDも出るのに・・・。
更にCoccoも5年振りのシングルを出すとあり、お金がいくらあっても足りません。
・・・は、働こう。
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by feeling_leaf | 2006-01-24 18:10 | 趣味のこと | Trackback | Comments(0)

不自由な指。

天気予報で雪が降るって言ってたくせに降らなかったり、晴れるって言ってたのに風が強くて妙に寒かったり、最近気象庁に振り回されている気分です。
特に今日の職場は寒かったです。
タイツ履いてけばよかった、クソゥ。

左人指し指の爪に割れ目が入ってしまい、ここんとこずっとバンソウコウを貼っています。
剥がれないように第二関節の上まで固定しているので、ほとんど使えない状態。
仕事中にビニール袋が上手く開けられなくてちょっと不便です。
だからといって何もしないでいると、ふとした拍子に引っ掛けて爪がもげちゃいそうなので、伸びるまでは外せそうにありません。
それでなくても指の脂が無くなって、上手く扱えないのに。
手も荒れる一方で、ますます女らしさから遠ざかっているようです(泣)。
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by feeling_leaf | 2006-01-23 18:35 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)

密かな主張。

「狐娘楽園」第62回。
弥生さん、お誕生日おめでとうございます!!
もうすぐオリエさんも誕生日、こちらもおめでとうございます。
来週改めてお祝するのかな。

「年を取るにつれて一日を短く感じる」というのは、この前トリビアでやってましたね。
何の法則だったかは忘れちゃいましたけど。

「GOOD MEN」の特典、・・がめつくてすみません(苦笑)。
「先にチケットを予約してしまいました」という泣きを入れたところ、狐娘さんも考慮して下さったようで、有難うございます。
年を取ると恥もかき捨てるようになるので、劇場で「特典貰えますか?」と主張してみたいと思います。

「狐娘西遊記」、弥生さんの猪八戒が妙にオネエ系だったのにビックリ。
結婚詐欺する八戒って一体・・・。
舞さんと華月さんは普段そのままだったような気がします。
オリエさんは河童になってもノンフレッシュなのですね(笑)。
三蔵の事を「三ちゃん」と呼ぶのはどうだろう。
このネタでメール送れるかは自信ありません。

「狐娘武勇伝」、やはりこういったお題のある方がメールが集まりやすいんでしょうか。
だからって毎回募集するネタが更新されていくのは、送る側としては大変です。
考える時間が一週間もありませんから。
そんなこんなで日々ネタばかり考えてます。

バスポリ、小林さんが可愛くて仕方ありません。
今回は今までになくギャグテイストが強いようで、面白いです。
脚本を書く人が増えたので、いろんな色のバスポリが聴けて楽しいです。

余談ですが、昨日の記事が100件目でした。
我ながらここまで続けられるとは、あまり思ってなかった・・。
これからも頑張ります!
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by feeling_leaf | 2006-01-20 19:15 | ラジオのこと | Trackback | Comments(0)

猫の行方 4。

 同級生の家へ向かう足取りは軽い。今は茶々丸が猫を抱いている。僕だけでなく茶々丸にもすぐに懐いて、逃げるような事はなかった。本当に人懐っこい奴だ。
「ねぇねぇ兄ちゃん、これでもっと依頼が来るようになるかな」
「そうだな、こんなお手柄上げれば探偵団の名も少しは有名になるだろうしな」
 任務を果たした僕達の声は弾んでいた。名探偵にまた一歩近付けただろう。
 そんな雰囲気に水をさすように、携帯が鳴り出した。画面を見ると、依頼人の同級生だ。ナイスタイミング。
「はい、もしもし」
「もしもし、山口君?」
「うん、あのね、頼まれた猫の件だけど‥」
 僕は早速お手柄を報告しようとしたが、受話器の向こうの声がそれを遮った。
「実はね山口君、さっき猫が戻って来たの」
「え?」
「だからね、探してほしいって言ってた猫がさっき帰って来たの。だからもう大丈夫だから」
 どういう事だ?それじゃ、今茶々丸が抱いているこの猫は何なんだ?
「ねぇ、それって本当に君の飼ってた猫なの?」
「当たり前じゃない。飼い主の私が間違える訳ないでしょ。ちゃんと名前入りの首輪も付けてるし」
 そう言われてしまうと反論出来ない。僕は写真と猫をもう一度見比べてみる。
 白くて短い毛、先っぽだけグレーになってる尻尾。首輪はしてないけど、間違いないはず‥‥あれ??
 よく見てみると写真の猫の目はブルーで、ここにいる猫の目は黄色っぽいグリーンだ。もしかして‥似てるだけで違う猫なの?
「とにかくそういう事だから、ごめんね。じゃ、明日学校でね」
 何も返事をしない僕に、同級生は一方的にそう言うと電話を切った。
「今日の苦労は何だったんだよ‥‥」
 僕は携帯を手にしたまま座り込んだ。茶々丸が「兄ちゃんどうしたの?」と聞くが、その問いに答える気力はない。
 茶々丸の腕の中で、人間違いならぬ猫間違いの猫がニャー、と鳴いた。
 そして気付く。
「なぁ、その猫どうしようか‥?」

もう一度公園に引き返して猫を地面に下ろしても、足下にじゃれついて一向に離れる気配がない。どうやらすっかり気に入られてしまったみたいだ。
「ねぇ兄ちゃん、この子連れて帰っちゃだめかなぁ‥」
 すがるような目で茶々丸が僕を見る。そりゃ僕だって可愛いと思うし、このまま公園に置いていくのは可哀想だと思うし、家で飼えればいちばんいいんだけど、お母さんが何て言うか‥‥。
「う〜ん、お母さんに聞いてみないとなぁ。勝手に連れて帰ったらきっと怒られるぞ」
「そうだよね‥じゃ、兄ちゃん聞いてみてよ」
「えっ?」
 何でそういう事は僕の担当になるんだよ。でも茶々丸は携帯を持ってないから、やっぱり僕が電話するしかないのか。
「しょうがないな、じゃお母さんがだめだって言ったら公園に置いていくんだぞ」
「‥‥うん、分かった」
 不服そうな顔をしつつも納得した茶々丸は、下ろした猫をもう一度抱き上げた。家に電話を掛ける僕の横でぎゅっと猫を抱く。
 一方、僕はお母さんにいろいろと小言を言われていた。茶々丸も一緒なの?もうすぐ夕飯なんだから早く帰ってらっしゃい、猫?そんな飼いたいなんて急に言わないでよ、ちゃんと世話出来るの?お母さん面倒見ないわよ、などと言われるのを必死で説得する。
「公園に帰そうとしても離れてくれないんだよ。うん、僕と茶々丸でちゃんと面倒見るから。だから飼ってもいい?」
 五分弱のやり取りの後、何とか家に連れて帰ってもいいというお許しが出た。お父さんにも話して、許可が下りれば飼ってもいいそうだ。
 茶々丸にその事を知らせると、泣きそうな顔がパッと明るくなる。
「やった〜!お前一緒に帰れるよ」
 そう猫に話し掛ける茶々丸に「まだ決まった訳じゃないんだぞ」なんて言う事は出来なかった。

 学校から帰り、部屋に鞄を放り投げるとすぐさま家を飛び出し、大沼先生の家へ向かう。
「先生ー!」
 大声で呼びながら玄関で靴を脱ぎ捨て、部屋に上がり込む。
「お前なぁ、静かにしろってあれだけ言ってるのにまだ分からないのかっ!」
 やっぱり今日も怒鳴られた。でも僕は先生に怒られるのが好きだから、きっと明日もこうやって怒られるんだろう。
「先生先生、あのね、僕ん家猫飼う事になったんだ!」
「は?」
 僕は昨日の出来事を先生に話した。呆れながらも先生はちゃんと聞いてくれる。
「そうか、まぁよかったな。また公園に捨てに戻るような事にならなくて」
「本当だよ。茶々丸なんて大喜びで、昨日一緒の布団で寝たんだよ」
 あれだけ電話で口うるさく言っていたお母さんは、連れて帰った途端、掌を返したように「あら可愛い〜♪」と一目で気に入った。お父さんに話をする時にはお母さんも味方になってくれたので、拍子抜けするほどあっさりとお許しが出た。
 そんな訳で、僕の家には新たな家族が一匹増える事になったんだ。
「それで、今日はその報告か?」
「それもあるけど、今日また依頼が来たんだ!」
「ほぉ、珍しいじゃないか。二日続けて依頼が来るなんて」
「それだけ探偵団の名が知られてきたって事だよ。でね、今回の依頼なんだけど‥‥」

 山口少年、十四歳。
 普段はどこにでもいる中学生だが、彼にはもう一つの顔がある。
 よぉーし、山口少年探偵団、今日も頑張るぞー!


こんなオチですが、いかがでしょうか?
切りどころがなくて、最後は少し長くなってしまいました。
これでもう小話のストックが無くなってしまったので、これからネタが無くなった時は
どうしようかと悩んでいます。
小話のネタはいろいろと考えていますが、まだ書き上がってないので‥。
が、頑張ろう‥。
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by feeling_leaf | 2006-01-19 18:41 | おはなし | Trackback | Comments(0)

猫の行方 3。

 今度は公園の方へ行ってみようと信号待ちをしている時、道路の向こうから聞き覚えのある声がした。
「あーっ、兄ちゃんだ!」
 声の主は弟の茶々丸。ランドセルを背負っているから学校帰りだろう。信号が変わった途端、僕に向かって走ってくる。
「兄ちゃん兄ちゃん、何やってんの?」
 茶々丸は僕の作った山口少年探偵団唯一の団員だ。だけど、まだ小学生の茶々丸に捜査なんて出来るはずがない。いつも僕の後ろをトテトテと付いてくるだけだ。
 本当は一人の方が動きやすいんだけど、連れていかないと騒ぎ出すから厄介なんだよな。
「何って、依頼が来たんだよ。猫を探してほしいって」
 仕方なく僕が答えると、案の定茶々丸は目をキラキラと輝かせる。
「すっげー兄ちゃん!オイラも一緒に探すー!」
 ‥‥やっぱり。
 結局というか当然というか、僕は茶々丸を伴って公園へ向かった。道すがら猫を見かけると、すかさず写真を取り出して見比べる。
 茶々丸も見つける度に「あっ、兄ちゃん猫いるよ!」と教えてくれるのだが、大き過ぎるその声に驚いて猫が逃げてしまうので、ほとんど役には立っていない。
 そのくせ「オイラ腹減った〜」なんて言い出すから、途中コンビニで肉まんを買わされる羽目になった。クソ〜、今月小遣い厳しいのになぁ。
 僕は残りのお金でどうやって今月を乗り切ろうかと悩んでいるのに、そんな事は全く気にせず、隣で「ねぇねぇ兄ちゃん、肉まんおいしいよ〜♪」と満面の笑顔で肉まんを頬張っている茶々丸を見ると、腹が立つような気が抜けるような、複雑な気分だ。
 でも仕方ないか、僕お兄ちゃんだし。

 目的の公園に着き、ベンチに座って僕も肉まんを食べ始める。少し冷めてしまったけど、茶々丸の言う通りおいしかった。
 商店街中を気を張り詰めて歩き回ったせいか、何だか疲れてしまった。肉まんを半分くらい食べたところで、はぁ、と深いため息をつく。本当に見つけられるのかなぁ。僕はちょっと自信を無くしていた。
 そんな時、公園に着くまでにすっかり肉まんをたいらげた茶々丸が、僕の袖を引っ張った。
「ねぇねぇ兄ちゃん、猫がいるよ」
 さっき「大きな声を出すな」と注意したから、声のボリュームは小さい。
 茶々丸の指差す方向に目をやると、そこには滑り台の横に丸くなっている猫が一匹。慌てて写真を取り出す。
 写真と同じく白くて毛は短かめ。尻尾の先がグレーになっている。間違いない、こいつだ!
 僕は写真をポケットに突っ込み、食べかけの肉まんを無理矢理口の中に押し込んだ。
「僕が後ろから捕まえるから、お前は前に回って通せんぼするんだぞ」
「うん、わかった」
 猫が逃げないように声を潜めて打ち合わせをし、なるべくゆっくりとベンチから立ち上がって両方向に歩き出す。ここで逃げられたら今までの苦労が水の泡だ。息を殺して、慎重に猫との距離を詰める。
 茶々丸も少しずつ猫の前に回り込む。両手を広げて、ガニ股で横歩きしてるからまるで蟹みたいだと思って、つい噴き出しそうになるのを我慢した。
 そろりそろり、と忍び足で近付いていく。捕まえるにはまだ距離があるが、だいぶ近付いた。あと少し、あと少し。
 すると、猫が首を上げ、茶々丸の姿をとらえる。茶々丸と猫の目が合った。途端、茶々丸の動きが止まる。
 茶々丸は僕に「兄ちゃん、どうしよう」と目で訴えてきたが、今下手に動くと逃げられかねない。逆に茶々丸に注意を向けさせておけば捕まえやすくなるだろう。
 僕は「そのまま動くな」と目と手で合図し、茶々丸も目で頷いた。
 動けない茶々丸。視線を逸らさない猫。じりじりと近付く僕。緊張はピークに達した。
 今だっ!と猫に手を伸ばす。この瞬間、今日の僕の苦労が報われるかが決まるんだ。
 だが、そんな意気込みと反し、猫はあっけなく僕の手に収まった。そっと抱き上げるとそのまま大人しく僕に抱かれている。どうやら人見知りしないらしい。何だったんだよ、さっきの緊張感は。
「やったね、兄ちゃん!」
 茶々丸にそう言われてやっと嬉しさが込み上げてきた。そうだよな、これで仕事は終わったんだ。あとは同級生の家までこの猫を連れていけばいい。
「あぁ、これで依頼完了だ!」
 僕は猫を高々と抱き上げ、茶々丸と喜びを分かち合った。


今回は茶々丸登場。
果たしてこれを読んでくれてる人がいるのか若干の不安はあるものの、もう少し続きがあるので最後まで載せたいと思います。
ただの自己満足かもしれないけど(苦笑)。
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by feeling_leaf | 2006-01-18 18:56 | おはなし | Trackback | Comments(2)

猫の行方 2。

 図書館で調べた情報はあまり役に立たなかった。猫の分類や特徴、飼い方について書かれた本はあったけど、どういった場所を好むのかはよく分からなかった。
 とりあえず猫がいそうな所を地道に見ていく事にする。公園、路地裏、食べ物屋さんの近く‥そのくらいしか思い付かないけど大丈夫かなぁ。
 でも、やるしかない。行動あるのみ!
 まず商店街へ行き、魚屋さんや洋食屋さんの裏を見て回る。猫を見かける度に同級生から借りた写真と見比べるが、一通り歩いてみてもそれらしい猫には出会えなかった。
 歩いてきた道を引き返しながら、もう一度写真片手に隅々まで覗き込む。
 すると、パン屋さんで呼び込みをしている声が聞こえてきた。
「え〜、只今メロンパンが焼き上がりましたジャガー、焼き立てのメロンパンはいかがですかジャガー!」
 こんな語尾で喋るのはアイツしかいない。ハサミジャガーだ。
 手の部分がハサミになっている怪人なのに、何故か人間社会に溶け込んで暮らしている。僕も友達なんだけど、いろいろと知らない事が多い。
 時々“皆どうしてジャガーがいるのを不思議に思わないのかなぁ”と思う事がある。ま、僕もその中の一人なんだけどね。
「ねぇねぇジャガー、ちょっと聞きたい事があるんだけどさぁ」
「お、山口少年だジャガー、どうしたジャガ?」
「あのね、この猫見かけなかった?」
 そう言って、僕は写真を見せた。
 ハサミジャガーはしばらく写真を見つめ、首を横に傾げながら考え込んだ後、
「ちょっと思い出せないジャガね、たぶん見てないジャガよ」
と答えた。やっぱり商店街にはいないのかな。
「そっか、ありがと。バイト頑張れよ!」
「役に立てなくてすまないジャガ、もし見かけたら知らせるジャガー」
「うん、頼むねー!」
 僕は手を振って、ハサミジャガーと別れた。


昨日の続きです。
キリのいい所がここだったので、今回は短かめ。
ハサミジャガーの部分を書いている時がいちばん楽しかったです♪(笑)
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by feeling_leaf | 2006-01-17 16:15 | おはなし | Trackback | Comments(0)